LINEMO2年縛り

LINEMOは2年縛りがない

LINEMOは2年縛りがありません。

「2年縛り」とは、携帯電話会社の料金プランに設けられた定期契約期間を指します。

2年縛りがあると、定期契約期間中の解約や、定期契約終了後に契約が更新されてから解約をすると違約金が発生します。無料解約ができる期間は「契約更新月」と呼ばれる数ヵ月のみです。

現在は、1,100円までは違約金を設定できるものの、ソフトバンク、NTTドコモ、KDDI、楽天モバイルなどは違約金自体を撤廃しました。

キャリア 解約金の廃止時期
NTTドコモ 2021年10月1日から廃止
au 2022年4月1日から廃止
ソフトバンク 2022年2月1日から廃止
(法人向け一部の料金プランや固定通信サービスを除く)
ベストプラン ベストプランV
月額料金とデータ容量 ~3GB:990円
~10GB:2,090円
30GB:2,970円
通話料 22円/30秒 無料/5分
1回当たり5分を超える国内通話は、通話料が別途かかります(20円(税込み22円)/30秒)。
国内SMS利用料 送信:3~30円(3.3~33円)/1通、受信:無料
最低利用期間 なし
違約金 初月のみ990円

契約の縛りはある?

LINEMOは、ベストプランとベストプランVともに、ご加入当月にご契約回線を解約したお客さまは、原則として契約解除料として990円(税込)のお支払いが必要です。

初月に解約すると違約金が発生するだけで、縛りではないので初月に解約するのお客様の自由です。

違約金制度は緩い?

LINEMOの違約金は初月解約のみで2カ月目以降はいつ解約しても違約金無料です。

以前のキャリアにあった2年縛りは、契約から2年間の間に解約すると9500円の違約金がありましたので、それに比べると違約金が発生する期間は短く、違約金も安くなっています。

最低利用期間はある?

LINEMOは最低利用期間はありませんので初月に解約しても良いです。

LINEMOを契約したら、この期間は解約できないという規定はありません。初月に解約はできますが、違約金990円発生します。

ベストプランの3GB以下なら基本料金分が違約金としてかかるので、月の初め課金開始なら2カ月目に解約しても支払う料金がそんなに変わりません。

2年縛りがなくても短期解約NG

LINEMOは2年縛りはありませんが、短期解約されてしまうことは望ましいことではありません。

LINEMOの収益は通信料(通話、データ通信、SMSなど)を基盤としています。

これらはソフトバンク株式会社の主要な収益源です。特に、データ通信の使用量に応じた課金が大きな割合を占めています。

ベストプランなら3GBを超えれば月額2090円の料金が発生します。ベストプランVなら30GBで月額2970円です。

通信料はほぼ固定的な収入となり、契約者が増えるほどスケールメリットが大きくなります。

短期解約NGな理由

LINEMOを短期解約されるということは、収益となる通信料が入ってこなくなります。

LINEMOは事務手数料や発送費を無料でSIMカードを提供しています。審査や発送には人件費がかかっていますので、通信料をいくらも支払わずに解約されてしまうと儲けが少ないので、商売としては成り立たない顧客ということになります。

そのため、通信料の支払いで儲けが出る程度の期間は継続することが望ましいわけです。

2022年の電気通信事業法の改正内容

電気通信事業法では、2022年7月1日以降に締結された携帯電話などの契約について、解約違約金の上限が利用料金の1ヵ月相当と定められています。

そのため、LINEMOの違約金は利用料金1カ月以上の金額にすることはできません。

LINEMOベストプランの3GB以下が990円ということもあり、LINEMOの違約金は990円となっています。

1カ月以内の即解約であっても高額な違約金を求められることはなくなりました。

電気通信事業法

これまでは、一部の携帯電話事業者のサービスを除き、電気通信事業者(その代理店も含む。)は、違約金等を自由に設定できましたが、2022年7月1日以降に締結された契約(法人契約を除く。)については、、解約時に利用者に請求できる金額が制限されます。

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2年縛りがある理由

携帯電話の2年縛りは、一定期間の継続利用を約束する代わりに、ユーザーにとって通常よりお得な割引を提供する契約でした。

MNPで電話番号を維持したまま他社に移ることができるため、より設備や条件のいいキャリアに顧客を取られてしまう。

そこで一定期間の解約を封じることで安定した収入の確保を、そして解約しにくくすることで長期的な利用につなげようという作戦から生まれました。

LINEMOは2年縛りなしで有利な点と不利な点

2年契約とは「最低利用期間」(定期契約)の契約のこと。つまり「最低でも2年間だけは利用してくださいね」とのことですが、LINEMOでは2年縛りも最低利用期間もないので自由に解約できます。

では、2年縛りがないことで、どんな点が有利になり不利となるかについて解説していきます。

2年契約ありのプランと2年契約なしのプランの間で価格差がない

2年縛りは、2年間の携帯利用を条件に「プラン料金を割引する」というものです。2年契約に加入する最大のメリットは通話料プランが安くなるという点にあります。

LINEMOを2年間利用しようとしている方にとって、2年縛りがないということは料金割引がないので不利になります。

LINEMOを半年程度で解約する方と変わらない料金を支払うことになります。

契約更新を気にせず利用できる

高額な違約金の2年縛りがあると、契約更新を気にすることになります。

契約更新を逃してしまうと、また更に2年間は更新月が訪れないことになります。

解約金なしで解約するには2年ごとの更新月などで解約する必要があると煩わしくなりますが、LINEMOは初月以外はいつ解約しても違約金が発生しないので、いつでもお気軽に解約できます。

ブラックリスト入りになることが生じる

2年縛りの時は更新月に解約すればブラックリストに入ることはありませんでした。

2年縛りがないがゆえに、いつでも気軽に解約できることから半年や1年程度で解約をしてブラックリストに入る恐れがあります。

LINEMOは2年縛りはないとはいえ回線契約の利用料金から原資を回収し、利益を上げることを目論んでいます。

少ない期間で解約されてしまうと利益をさほど上げることができません。また、PayPay還元をしてすぐに解約されてしまうと、利益がいくらも出ないことになります。

利用履歴に応じてブラックリストになる可能性があります。