LINEMO対応バンド周波数帯

LINEMO対応バンドとは?

スマートフォンが使用する電波は、「周波数帯(バンド)」と呼ばれる区分けで分類されています。

区分けは国(総務省)によって定められ、さまざまな電波が混信しないよう、交通整理を行っています。

「周波数帯(バンド)」通信速度や安定性に影響を与える重要なものです。

周波数帯(バンド)とは?

周波数帯とは電波の周波数の範囲、通り道のようなもので、周波数帯ごとに特性が異なります。

各種の電波は特性から、超長波、長波、中波、短波、超短波、極超短波などに分けられます。

スマートフォンの電波は極超短波(UHF)と呼ばれ、テレビ放送や警察無線、列車無線、タクシー無線などにも使われています。

直進性が強く、多少の山や建物の陰にも回り込んで伝わり、小規模な送受信設備でも通信できることから、幅広い分野で利用されている電波です。

こうした各種の電波は、さらにさまざまな周波数帯で区分けされています。

どの周波数帯も全国を網羅しているわけではなく、都市部、地方、山間部など、地域によって使われる周波数帯が異なります。

大手4社の対応バンド

現在携帯通信サービスを提供する大手4社の対応バンドについてご紹介します。NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの対応バンドは次の通りです。

NTTドコモ

4G(LTE):バンド1、バンド3、バンド19、バンド21、バンド28、バンド42
5G:n28、n78、n79、n257

au

4G(LTE):バンド1、バンド3、バンド11、バンド18、バンド26、バンド28、バンド42
5G:n3、n28、n77、n78、n257

ソフトバンク

4G(LTE):バンド1、バンド3、バンド8、バンド11、バンド28、バンド42
5G:n3、n28、n77、n257

楽天モバイル

4G(LTE):バンド3
5G:n77、n257

LINEMO対応バンド帯周波数帯|4G(LTE)通信

LINEMOの4G対応バンドではBand 1, Band 3, Band 8に対応していることが必須です。

基本的にはBand 1とBand 3で高速通信し、郊外や地下などの繋がりにくい場所でBand 8を用いるため、この3つさえあれば問題ありません。

特に、ソフトバンクはメインバンドの整備を重点的にやる傾向があるため、この3つがあれば電波に不具合が起こることはありません。

LINEMOの4G(LTE)通信の対応バンドは以下です。

Band 1 主力の周波数帯。Band 1対応は必須条件とも言えるだろう
Band 3 東名阪エリアで使用される周波数帯。Band 1よりも高速
Band 8 プラチナバンド。速度は遅いが地下やビルの影でもつながりやすい。
Band 11 必要性がないバンド
Band 28 プラチナバンド|Band 8より重要ではない
Band 41 ソフトバンクエアーのバンド
Band 42 キャリアアグリゲーションに用いられます。

LINEMO対応バンド帯周波数帯|5G通信

5Gのバンドは、大きく下記の2つに分けられます。

5Gのバンド
  • Sub-6:6GHz未満(n77、78、79)
  • ミリ波:30GHz以上(n257)

このうちミリ波は超高速通信が可能ですが、利用できるエリアが局所的で対応端末も少ないため、現状ではあまり気にする必要はありません。

n257は普及には時間を要するバンドです。電波の飛びが悪く、建物内部へ電波が浸透しないためエリアがとても限られます。ホットスポット的に、トラフィックが多い大都市の大きな駅や繁華街で時間をかけてデプロイされる事が想定されます。

n78、n79の周波数帯には対応していないので、他社から乗り換えの際には注意が必要です。

LINEMOで重要なのは「n77」です。LINEMOで5G利用するなら「n77」に対応した端末をご利用下さい。

LINEMOの5G通信の対応バンドは以下です。

n28 4G LTE向け周波数を5Gに転用
n77 国際的に主要な5G通信の周波数帯
n257 5Gらしい高速通信を実現する周波数帯

LINEMO対応バンドよくある質問

Sub-6とミリ波の違いは?

速度や同時接続という性能面で優れているのはミリ波です。ミリ波は欠点として広い範囲に届きませんので、非常に多くの基地局・アンテナを建てる必要があり、コスト面で大きな課題を抱えています。

5Gでミリ波を十分活用できるようになるのは、当面先と言えます。

Sub6の技術は4Gの延長線上にあります。4Gでは3.6GHz帯を使っていたため、Sub6の3.7GHz帯と4.5GHz帯であればこれまでの技術の一部が転用可能です。

基地局設計やアンテナ配置にこれまでのノウハウを活かせます。そのため、ミリ波よりも早く普及が進んでいるという状況にあります。

Sub6の特徴

  • 障害物の影響を受けにくい
  • 通信可能範囲が広い
  • 4Gの技術を転用できる

ミリ波の特徴

  • 高速通信が可能
  • 多数同時接続が可能

5G対応機種でも、ミリ波非対応であることが多く、5GとはいってもSub-6しか使えないといったケースもあります。

LINEMOで重要な対応バンドは?

LINEMOでSIMフリースマホを使う際に重要な対応バンドは、「Band 1」「Band 3」「Band 8」の3つです。

LINEMOの電波の周波数帯は他にもありますが、上記の3つのバンドだけ掴めていれば基本的には問題なく使用できます。

この3つ以外のバンドをつかめるスマホの方が電波の繋がりやすさはアップしますが、Band11とBand42はソフトバンクが販売しているスマホの中でもハイエンドモデルが対応しているバンドであり、主に使われているB1、B3、B8を補完する役割として使われているため、そこまで気にする必要はありません。

5Gは、現在普及している電波のほとんどがSub6と呼ばれるn77なので、5Gスマホを購入する場合にはn77に対応しているかが重要です。

対応バンドの確認はなぜ必要?

対応バンドとは、携帯電話が通信を行うために使用する電波の周波数の範囲、いわばデータの通り道である「周波数帯」のことです。

各携帯キャリアは、それぞれ特性の異なる周波数帯(バンド)を利用しており、これらのバンドに対応しているかどうかが、通信品質や繋がりやすさに影響を与えます。

また、LINEMOでは端末を販売していないので、ユーザー自身がSIMフリー端末や他社の端末を用意することもあります。

ソフトバンク端末なら対応バンドを確認しなくても、問題ないですが、SIMフリー端末や他社の端末は対応バンドが合うかが通信品質や繋がりやすさの鍵となります。